ブラジルで31日行われた大統領選の決選投票は、
与党・労働党のルセフ候補(元官房長官)が勝利した。
ルセフ候補は、ブラジル経済を世界有数の新興国に押し上げたルラ現政権の
路線を踏襲する方針を示した。
開票率99%の時点で、ルセフ候補の得票率は有効投票の55.96%、
野党・ブラジル社会民主党のセラ候補(前サンパウロ州知事)は44.04%。
ブラジル最高選挙裁判所(選挙管理機関)はルセフ候補の勝利を公式に確認した。
女性大統領は同国初となる。
ルセフ候補は、現職のルラ大統領の後継者として、
同大統領の後ろ盾を背景に国民の支持を集めた。
ルラ政権は安定した財政政策や社会保障政策で貧困削減と経済成長を実現。
ルセフ候補は現政権の政策を踏襲することを約束し、
インフラ整備などを進める方針を示している。