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[2018-03-02] 舛方周一郎 神田外語大学外国語学部専任講師 講演会
1月22日、IMF(国際通貨基金)の世界経済見通しが発表され、ブラジルの2018年のGDP伸び率の予想は1.9%と前回よりも0.4%上方修正されました。ブラジル経済が二年連続のマイナス成長から回復サイクルに入ったことは最近の経済指標からも明らかですが、このファクトをIMFの予想が裏付けたことになります。
その二日後の1月24日、ポルトアレグレ市の第四連邦地裁が注目の判決を下しました。サンパウロ州グアルジャー海岸の高級マンションを介した収賄とマネーロンダリングをめぐる第二審で、ルーラ元大統領に懲役12年1か月の有罪判決が裁判官の全員一致で下されたのでした。これによりルーラ氏の大統領選挙出馬は不可能となるはずですが、まだ最終確定とはいえない段階であり、PT(労働者党)は被告ルーラ氏を正式候補に担ぎ上げる方針を撤回していません。また、ルーラ氏への対抗馬と目される候補者についても国民の支持率の高い有力候補がまだ確定していない状況です。
かように経済には明るい兆しがみえてきていますが、政治情勢については、現テメル政権の政権運営が国民の支持を得ていないばかりか、リオ州の治安対策で国軍を介入するなど内政面でも課題山積と言わざるを得ません。今年10月に予定されている大統領選挙(上下両院議員、州知事も含む総選挙)をめぐる構図も、まだまだ不確定というのが現状です。
このように錯綜した最新ブラジル政治事情を、ラテンアメリカ政治研究を専門とする舛方周一郎先生に読み解いていただく機会を設定しました。講演会の詳細は、下記の通りですので、奮ってご参加頂きたく、ご案内申し上げます。
尚、舛方先生は3月末までブラジルにて現地調査を行うこととなっており、その最新調査を踏まえたホットな情報が語られることになりますので、ご期待下さい。
詳しくは下記サイトよりご確認下さい。
http://nipo-brasil.org/archives/event/lec20180423/