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地の果てまで続く、水と緑の世界
ブラジル、ボリビア、パラグアイにまたがる大湿原パンタナール。パンタナールとは、湿地、沼沢地を意味するパンタノに、大きい、広いを意味するアールをつけたもの。その名のとおり、地の果てまで延々と続く湿原は、自然のスケールの凄さを見せつけるよう。ちなみに、面積は、約23万平方キロ、日本の本州に匹敵する広大さだ。

  雨季と乾季で2つの違った顔を見せてくれるパンタナール。11月~5月が雨季のシーズン。雨季には水位は2~3メートルもあがり、高地以外すべて水没してしまい、雄大な水の世界が広がる。そして乾季は6月~10月。乾季になって水がひくと風景は一変し、迷路のような大小の河川がゆるやかに蛇行して、熱帯特有の色鮮やかな緑の世界が現れる。
 パンタナールが注目されるようになったのはここ20年~30年のこと。それまでは知る人も皆無に近い秘境の地で、ほんのひと握りの釣り愛好家や博物研究者たちしか訪れることがなかった。

アマゾン河  ところで、この地は野生動物園の楽園、最後の大秘境などと称されるように、934種の野鳥、418種の野生動物、450種の淡水魚などが生息する、世界有数の自然のパラダイスである。
真っ青な空には、翼を広げると2メートルにもなるトゥユユ(アメリカトキコウ)やサギなどの大群、ハチドリ、極彩色のオウム。大地には世界最大のネズミの仲間カピバラ、バク、オオアリクイやアルマジロ。水辺に目を向ければワニの群れ....。
フィッシングもあなどれない。黄金の魚ドラードや大ナマズ、ピラニアなどを獲物に豪快な釣りが楽しめる。

  ネイチャーファンならずとも、訪れる価値十分の地なのだ。そして1日の締めくくりは、大湿原の夕焼け。真っ赤な夕日がゆっくりと雄大なパンタナールに沈むさまは、フィナーレを飾るに荘厳な美しさに満ちている。