ブラジルでビーチというとリオのコパカパーナやイパネマがあまりにも有名だが、熱帯地方に位置する北東部にも美しいビーチがたくさんある。
ヨーロッパからのヴァカンス客が多いここレシーフェも、知る人ぞ知る人気のリゾートだ。エメラルド色の海と白い砂浜。心地よい風が吹き抜けるヤシの林。海岸通りにはココナッツを山のように積み上げたわらぶき屋根のジューススタンドが等間隔で建ち並び、強い日差しを浴びて乾いた喉をやさしく癒してくれる。

　気分を変えて町の中心へと繰りだせば、そこは南米のベニスとも讃えられる水の都。橋と橋で結ばれた中心街には近代的なビルが建ち並び、その間からは植民地時代の古いポルトガル建築が顔をのぞかせる。
　さらに北へ３０分ほど車を走らせると、オランダ風のコロニアル建築が美しい佇まいを見せる古都オリンダがある。石畳の坂道を登りつめた高台から青い海をバックに見下すオリンダの町は、ほんとうに美しい。その昔、初代領氏がこの地を訪れ「オー、リンダ」（おお、美しい）と感動したことから、その名がついたという伝説もうなずける。

この町には小さなペンションもあるので、一泊か二泊滞在し、その美しい風景をゆっくり味わいたい。